寄り添う供養

概要概要

「Compassion」とは

福応寺が大切にしている「Compassion」という想い。つまり「救いたい」という慈悲心です。
仏教は衆生を苦しみから救うためにあり、旧来から葬儀や法事を通じて自然とグリーフケアを行なっていた場所でした。
檀信徒の家族の一員としての目線をもって寄り添い、また皆様にも供養にともに参加していただくように心がけています。

想いをかたちに、
一緒にご供養する葬送儀

ご葬儀は、故人様の生前のお姿を偲ぶとともに、安らかな仏の世界へお送りする大切な儀式です。
仏式葬儀は、約2,500年前のお釈迦様の葬儀のご様子を起源としてると云われております。
聖徳太子の時代に仏教が日本に伝わってから、長い年月にわたり仏式の葬儀が現在に継承されています。
意味のないものであればとうの昔に淘汰されているはずです。
枕経・通夜・葬儀とお勤めさせていただく中で、仏式葬儀の由縁からそれぞれの儀式の意味をお伝えし一緒に考えていただき、故人様と皆様とのしっかりとしたお別れに寄り添わせていただきます。

「想いをかたちに・・・」お人柄シートをつかい、故人を偲ぶことが出来る戒名や引導法語を心がけています。
戒名は出家名であることが前提ですが、産まれてきた子供に「こんな子になって欲しい」との願いでお名前をつけるのと同様に、戒名は亡き人が「生前こんな方だった」とお人柄が投影したお名前(生きてきた証=『命の名前』)をつけるように努めています。
僧侶もご家族の一員となり故人を一緒に偲び、またご家族の方にも葬送儀に僧侶と同じ想いで参加していただき一緒に故人を送らせていただきます。

「一緒に供養する」
参加型の法事

福応寺では僧侶とご参列者様が「一緒に供養する」ことを目指しています。
そのために、ご法事の意味を知っていただくための資料を配布したり法話をお話しさせていただいたり、お配りさせていただいている経本にて一緒に読経したりと、随所に工夫を取り入れ「参加型の法事」となるよう心がけています。

選べる供養のカタチ

交通手段の発達や生活環境の変化、家制度のめまぐるしい変化により、かつての檀家制度と墓地のみではお寺に助けてほしいと思っている方すべてを救えません。

昭和の初期は養子縁組をしてまで家を残し、戦後では婿養子を迎えて家を残し、現在の世帯主世代では一緒の敷地内に住みつつも名字が違う(実質の継承者)場合もあり、若者世代においては結婚すると親世代と一緒に住まずに別の場所に居を構えます。
墓地を含む就活事情は、世相がそのまま数十年後に反映されます。
かつての檀家制度と墓地は、家制度(家長制度)が盤石であることが前提です。

様々な価値観が多様化している現在、お寺だからこそすべての人を救う努力をしないといけないと思い、「継承を前提とした伝統的な仏式一般墓地」・「継承者はいないが伝統的な手厚い供養を希望の方の夫婦墓・二世代墓」・「個別区画永代供養の樹木葬」・「負担を減らしたい方のための合祀永代供養塔」と、さまざまな立場や価値観の方々を受け入れられるように、“選べるご供養のお寺”として山内整備を進めています。

もうひとつのCompassion
「社会貢献」

「寄り添う供養」の他に福応寺が行っている"Compassion"として、「社会貢献」があります。全国のお寺の「ある」と社会の「ない」をつなげることで、貧困問題の解消に寄与することを目的にした活動である『おてらおやつクラブ』『フードバンク』に参加しています。

大切な人をなくした人のための権利条約大切な人をなくした人のための権利条約

大切な人をなくされた方へ

こちらは、大切な人をなくされた方にお読みいただきたい文章です。
死別からは悲しみのみならず様々な反応が生まれてきます。どのような感情も反応もおかしなものではありません。
『なくしたことを大切に生きていく』手がかりになれば幸いです。

  • 第1条/悲しんでもいい 落ち込んでもいい

    「がんばらないと」「心配かけてはいけない」と気丈にふるまっているかもしれません。 でも時に自分の心の奥にある声に耳を傾けてみてください。 悲しいときは悲しみ、落ちこむことがあっても自然なことです。

  • 第2条/自分を許してもいい

    「わたしが悪かったんだ」 と自分を責めてどうしようもないとき 「どうにもできないことがあったんだ」 ということを認めてもよいのです。 自分を責めるのは、あなたにとって、その人の存在がそれほどまでに大事だった証です。

  • 第3条/考えない、思い出さないときもいい

    死を直視しないのもまた自由です。 辛いから考えたくない、思い出したくない。 そんな時は、いま自分が打ち込めることに力を そそげばよいのです。 考えられるとき、思い出したいときに、そうすれば よいのです。 亡くなった人はそんなあなたを責めないでしょうから。

  • 第4条/自分を大切に

    「みんな大変だから」 と思い、我慢をすることも尊いことです。 でも自分がつぶれてしまうほどの我慢はどうでしょうか。 大切なのはあなたが、あなたらしく生きてゆけること。 自分を大切にすることに許しを与えてもよいのです。

  • 第5条/助けてもらうこと

    「お互いさま」 だれもがいつかは大切な人をなくし、苦しいときがあります。 だからいま、辛いのなら、支えてもらってもよいのです。 そして今度は、誰かにその恩を返したり、送ればよいのです。 「助けて」は悪いことではありません。

  • 第6条/みんなちがって、それぞれにいい

    同じことを前にしても、感じ方はちがいます。 人それぞれであるということ。 どちらが重たくて、どちらが軽いということは 本当はありません。 ただ「そう感じている」ということが真実なのです。 感じるままに。ちがいをちがいのままに。

  • 第7条/自分の人生を歩んでいい

    自分の人生を生きること。 たのしい時間をもつこと。 時に亡くした人を忘れていること。 それは亡くした人を置いていくことではありません。 喪失した相手の存在とともに あなたの人生を 歩んでいくことはきっとできます。

※出典:リヴオン/大切な人をなくした人のための権利条約

リヴオンは、「グリーフサポートが当たり前にある社会をつくる」ことを目的とした団体です。
住職が「僧侶のためのグリーフケア連続講座」にて学ばせて頂きました。

リヴオン

Contents

選べる供養のカタチ

選べる供養のカタチ

福応寺では、様々なご供養の種類を
ご用意しております。

葬儀について

葬儀について

福応寺でお葬式を行う際のご説明です。
慈しみの心で故人をお見送りいたします。

法事について

法事について

福応寺の法事についてご説明します。
福応寺では「参加型の法事」を心掛けています。